1952-07-25 第13回国会 参議院 本会議 第69号
原子爆彈がないから兵力でもない、武力でもないという議論は、我々どもは到底承認することはできないのであります。我が国のような弱小国としては、これは十分過ぎるほどの武力である。こう考えざるを得ない。第三に、目的の点につきましても、この保安隊を動かす目的が、單に国内の治安維持のみに限らない。
原子爆彈がないから兵力でもない、武力でもないという議論は、我々どもは到底承認することはできないのであります。我が国のような弱小国としては、これは十分過ぎるほどの武力である。こう考えざるを得ない。第三に、目的の点につきましても、この保安隊を動かす目的が、單に国内の治安維持のみに限らない。
先ず第一に、防空演習が行われるというこの事実は、その規模の大小如何にかかわらず、いずれの国かの飛行機が、焼夷彈なり、爆彈なり、或いは原子爆彈のようなものを積んで日本のどこかを目標として空襲爆撃にやつて来るという、いわゆる仮設の敵に対する戰争状態を想定して行われる一つの軍事行動であるという前提の上に立つものと考えなければならないのであります。
アメリカがすでに勝敗がきまつておりましたのにもかかわらず、人道に反する残酷な原子爆彈を日本に投じましたのは、これによつてソヴイエト及び中国その他の人民、国家に対して、大きな威圧を加えようとする目的であつたことは、誰知らぬ者もない事実なのであります。
併し来るべき世代の戦争は、百箇の原子爆彈に対して五百箇の原子爆彈を備えたとしても、それは一箇の価値もないどころか、ただこれによつて保証されるのは驚くべき破壊のみである」と申しております。更に言葉を次いで、「この驚くべき破壊の下で保証されるものは、勝利でもなければ防衛でもない。ただこの恐ろしい破壊を回避し得る一つの途は、人間の常識を叡智まで高めることにあるのだ。
ですからそれがやれタンクを作るの、或いは原子爆彈を作るのというようなことになれば、それは問題になる。併しそれは先ほども申しましたように、そういう工場施設だとか、生産されたものだとかを切離して考えられないのでありまして、それがどのような機関が、どのような組織がそれを使うのかということと一体をなしてないと考えられないと思います。
もし毎日々々のラジオが、日赤に協力して、国連軍に血液を出しましようと放送をしたかわりに、朝鮮戰争を一日も早くやめるように、原子爆彈、細菌戰は禁止するように、平和を脅かす国外、国内のじやまものと闘うように呼びかけたのでありましたら、どれだけ赤十字の博愛人道精神が生きていたかと思わざるを得ないのであります。
八十一ミリの迫撃砲を持つても、あるいは重爆撃機を持つても、場合によつては細菌彈を使つても、あるいは原子爆彈を使つてもいいのか。
原子爆彈製造工場の労働者の闘争は、世界人類の平和と幸福のための鬪争であつて、公共の利益に反するものでは断じてあり得ないのであります。すなわち、平和と民主主義のとりでである中ソを敵として、アメリカの軍隊によつて、日本の国の安全はともかく、自己の安全を保ちたいという政府と、国民は今やまつたく相反する立場に対立しておるのであります。
先ほど野村先生がアメリカの例として言われた原子爆彈をつくつている工場の労働者のストライキを禁止することが、アメリカあるいは世界のあらゆる人類の幸福と平和を守ることになるかどうかというようなことが、今世界の共通した一つの問題として提示されておると思うのであります。
B29がなかつた、電波探知機がなかつた、原子爆彈がなかつただけの話なんです。一人々々の軍人を比べたならばどの軍人といえども未だ曾つて弱くて負けたのではない、むしろ強すぎて厄介がられたのであります。この人々一千万人をここに泣かせて、恨ませて、そうしてこれから政府は一体祖国防衛をどうしようと言われるのか。一方に東條内閣に参画したるところの過去の大臣が追放解除になつて堂々と恩給をもらつておるのです。
アメリカで現在原子核物理学を研究している人が、そうして原子核の物理学の理論に基く原子爆彈の理論上又実際上の知識を豊富に頭の中に持つた人が、紙一枚持たないでも東独乃至ソ連に行くことが、アメリカの現在の軍事上の機密の最上のものと考えている立場から、如何に恐るべきものであるかということで、これも問題になつている。
また、原子爆彈に対抗するようなものでなければ戰力ではないと弁疏し、総理大臣のごときは、参議院において、自衛のための再軍備は憲法にいう戰力ではないなどど言つて、ひどく逆襲をされて遂に取消すなど、時代の移りかわりに従つていろいろと言いまわして糊塗しようとする状態がまことによく現われております。今回の法案でもこれと同様のきらいがあります。
○赤木正雄君 飛行場に関係する土地はわかりましたが、例の原子爆彈のためのような用地は無論ないと思いますが、それはどうでしようか。
一瞬の間に幾十万の日本広島の市民を殺した原子爆彈や、大試験管五本分あれば全世界の人類をことごとく死滅さすという細菌兵器、この使用は、一九二五年のジユネーヴで調印された国際議定書に反するし、また世界人類過半数の意思と希望を代表するワルシャワの平和擁護大会の決定にも明らかに違反しております。
またそれと関連して日本に原子爆彈の基地ができるかできないかというような問題、これは日本人が世界の一員としてこういうような大量殺戮をはかる兵器の使用禁止については、世界各国の大きな要望になつており、すでにそのことについては国際協定等も結ばれておるのであります。
たとえば日本に原子爆彈基地が設けられたとします。これは客観的な事実とします。それに対してどこそこに原子爆彈基地が設けられた、そうするとこれは戰争ともなればいの一番に相手方から空襲を受けるであろう、さあ危いぞ、この近所は逃げようじやないかということをだれかが意見発表いたしたといたします。事実は客観的にある。しかもまだこれを流布されておらぬという場合、これはひつかかりましよう。
たとえば原子爆彈の性能あるいはジエツト機の威力、新兵器の話などがいろいろ新聞に掲載される例がございますが、大体さようなものはアメリカの新聞、雑誌あるいはその他に出所があるものと私どもは考えておりますので、それらの事項をこちらで取上げましても、そんなものは一切機密に入らない、さように私どもは考えております。
現にもうアメリカの本国においてさえ原子爆彈が来た場合にどうしようかというので防空の施設がされておるということは向うの新聞にも載つておるし、写真なんかもどんどん来ておつて、日本だけ安全だ、ニユーヨークやワシントンが危いというのに、この前線基地が一番安心だ、大丈夫だというような岡崎さんのような楽観論にばかりついて行けない、曽つて国民が政府の言つておる通りについて行つてひどい目に会つたのでありますから、今度
米国側の意見といたしましては、日本へ原子爆彈を貯蔵しておきたい、あるいは細菌兵器を貯蔵しておきたいというようなことで、軍の機密に属するといつて、これはまつたく秘密裡に運び込まれるというようなことになりますが、そのようなことは、はたしてあなたのお考えでは、アメリカ合衆国の安全を保持するために必要である、従つてまた日本の安全のためにも必要であるというふうに解釈されて、これを黙認すするお考えでありますか。
(「その通り」「植民地に……」と呼ぶ者あり)原子爆彈のみが民族を破壞するものではないと思うのでありますが、日本の純潔を守るためには、一切の外国軍隊の駐兵を(「簡單々々」「質問をしろ、質問をしろ」「売国奴」「黙つていらつしやい」と呼ぶ者あり)駐兵を拒否しない限りは、(「緊急質問をしろ)と呼ぶ者あり)このていたらくにおいては到底この害毒を一掃することはできないと思いますが、首相の御所見をお伺いしたいのであります